自宅で実践できる『マインドフルネス リトリートハープ』

マインドフルネスとは、
自分を大切にし、幸せを感じ、その幸せを共有してさらに幸福になるプラクティス。
その方法として、現在の瞬間に意識を集中させ、判断を下さずに体験を観察する瞑想等が主流とおり、
実践することによって、ストレスの軽減、集中力の向上、そして全体的な幸福感の増進に役立つことが科学的に証明されています。

マインドフルネスの練習に、ハープの練習を取り入れることは、この心の『プラクティス』を一層豊かなものにし、日常生活への応用を拡げる方法の一つだと気付き、このLABOを始めるきっかけとなりました。

ここでは、具体的なプロセスと、それがマインドフルネスの実践にどのように役立つかについて、ご紹介できればと思います。

ハープとマインドフルネスの相乗効果

ハープの音色は自然と心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。

まずこの楽器の穏やかで癒しの音は、マインドフルネスの練習に最適な環境を提供してくれます。
音楽療法の専門家も、ハープ演奏が意識を現在に集中させるのを助け、内面の静けさを深める手段となり得ることを指摘しています。

私自身、ハープの練習を始めるとその瞬間にすぐさま没入し、外界の雑音が消え去ることを日々実感しています。

この集中した日々の時間は、ただ瞑想をする以上にとても日常的に取り組みやすく、私にとっては確実なものを感じています。

マインドフルネスを取りれた『ハープ練習』の始め方

マインドフルネスをハープの練習に組み込む最初のステップは、ハープに触れる前に体をよくほぐすことから始めます。
マインドフルネスやヨガの瞑想をやる時と同じように、静かに座り首から順に腕まで心地よくストレッチしていきます
腕をストレッチした後は、丁寧に指を伸ばし、最後は立位を整え『月のポーズ』から背中を前後に伸ばし終了します。
もちろん、このストレッチをする間は呼吸を整え体の心地よい感覚に意識を集中します。

この方法を取り入れるようになったのは、偶然にもハープの練習に没入しすぎて腕を痛めてしまったことに起因しています。
その後、練習の仕方を見直し、スケジューリングや運動と同じように練習の前に必ずストレッチを取り入れることを組み込むようになりました。

楽器を弾くという行為は、当然通常使わない筋肉を使ったり行わない動きをします。
練習前のストレッチや休憩等、演奏家にとっては当然なことなのですが、これまでは年齢的にも無理がきいていたのでしょう。
また、普段と違う楽器に取り組む際は特に気を付けるべきです。
体を痛めることにより、練習ができないことは本当に苦痛で一番避けたい状況です。

特に大人になってからの体は、子供よりも当然柔軟さが失われています。
準備運動としてストレッチを取り入れることでは、楽器に向かう心の切り替えや無駄な力を抜くためにも大変有効です。
また、練習が終わった後や日常での疲れ、不調にもとてもおすすめです。

その後、ゆっくりハープを肩に乗せ楽器との親密さを育みながらチューニングしていきます。
ハープはその木の温もりや美しいカーブが描く形状も大変魅力的です。
さらに、一音一音が倍音に満ちているため、調音するために弦を弾き、感触を意識的に感じ取ることだけでも心が落ち着き温かな気持ちになります。

ハープは木材で胴体が作られているため、日々温度や湿度によっても違う音色を奏でています。
楽器の音色が耳に入ることは、その瞬間に集中する大きな手助けとなり、その日の音色を感じることでより一層ワクワクする気持ちが高まります。
これもハープに向き合う時間の魅力と言えるでしょう。

演奏中の呼吸と体の調和

ここからは、基本的な演奏技術のトレーニングから始めていきます。

初心者向けの曲や練習曲を選び、ゆったりとしたテンポで必ず『メトロノーム』に合わせ一音一音に意識を向けながら演奏します。

一定のリズムは集中力を高める効果があります。

また、リズムは人々の感情に強い影響を及ぼします。
例えば、速いテンポのリズムは興奮や幸福感を高め、ゆっくりとしたリズムはリラックスや落ち着きを保ちます。

このゆったりとした『メトロノーム』のテンポに合わせる基礎練習については、普段からとても強力な作用を感じています。
『メトロノーム』のテンポに合わせていくと日常であった様々な心の状態が瞬時に整い、平穏となることを感じるでしょう。

またこの時一つ一つの音と弾く際の呼吸を同調することはとても演奏には重要なことです。
マインドフルネスの瞑想を通しての練習とも大変近しい行為であり、意識的な呼吸に注意を払いながら、自分の体の感覚、そこから生み出される音にしっかりと意識を向けます。

このような演奏中に呼吸を同調させること、ゆったりとしたテンポを保つことは、ハープの持つ大変美しい音色と共にリラクゼーションを深め、演奏により一層集中するのにも役立っています。

また曲を演奏する際には、過去の失敗や未来の成功に思いを馳せるのではなく、その瞬間瞬間の演奏に集中します。

このようにマインドフルネスを意識したハープの練習は、その都度呼吸と身体の動きを意識する機会を与えてくれ、日々の定期的な練習と共に自然とマインドフルネスの実践を強化し、心の平和を促進します。

まとめ

楽器の演奏を上達させ、豊かにしていくには、毎日の練習が欠かせません。
その機会を利用しながら、音色、学習プロセス、演奏中の身体的・呼吸的調和に意識的に向かい合うことは、マインドフルネスの実践を補完し、深めるための強力なツールとなり得ます。

私がハープの練習を通じて学んできた重要な教訓は、学習過程そのものにも価値があることです。
取り組むことで自己理解を深め、日々の生活において自然にマインドフルネスを取り入れられるようになり、心の平和を保つ力を養うことができることを大きく感じています。

健康管理の一環、エクササイズの一部として、この愛らしく素敵な音色『小さなハープ』を日常に取り入れ、豊かで健康的な生活、ウェルビーングへの活用にお役立て頂ければ大変幸いです。

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